ウォーターサーバーのお水を犬や猫にあげても良いのか?獣医さんに聞いてみた

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みなさんは、飼っている犬や猫にウォーターサーバーの水やミネラルウォーターを与えたことはありますか?

そういった水は本来、人間用に作られているわけで、、、
果たして犬や猫に与えても良いのでしょうか?気になりますよね。

ネット上には「人間は水にこだわるのにペットはこだわらなくて良いんですか?」といった広告もありますが、そもそも動物は自然界にいたものです。ペットも飲み水にこだわる必要性があるのか?正直僕は懐疑的なんですよね。

ということで今回は、動物の健康に関してのプロ!

バンブーペットクリニック院長 藤間友樹先生に「ウォーターサーバーのお水を犬や猫に飲ませても良いのか?飲ませるべきなのか?」お話を伺ってきました。

犬や猫にウォーターサーバーの水を与えるべきなの?

−−早速の質問なのですが、やはり犬や猫にもウォーターサーバーの水を使うべきなのでしょうか?

僕は水道水でも良い、というかむしろ水道水の方が良いんじゃないかなと思います。その理由としては無駄にミネラルを摂取する必要は無い、っていうのと、水道水と違って塩素が入ってないので水が腐りやすいというのが理由ですね。

−−『水が腐る』というのはどういうことでしょうか?

犬や猫が飲んだ後にすぐ捨てるっていうのであれば問題ないんですが、基本はしばらく空になるまで置いておきますよね?
「ベロベロ舐めた水を日中置いておけば塩素が入ってない水っていうのは腐りやすいよね」という話です。

水を長時間放置すると水の中の細菌が増え腐ってしまう

−−確かにそうですね、ではミネラルウォーターなどはいかがですか?

ミネラルウォーターも同等の理由でオススメはしません。ミネラルウォーター自体が毒というわけではなので単発で飲ませる分には問題ないし、ぶっちゃけどっちでも良いとは思いますが、器に放置しておく飲み水に利用するのであればやめた方がいいですね。

−−以前『フランスやドイツの水は硬水だから飲ませないほうが良い』という話を聞いたことがあるのですが、海外の水道水でも問題はないのでしょうか?

大きな影響は無いとは思います。ヨーロッパの犬や猫が、尿結石だとかそれにまつわる病気が多いということであれば関連性があるのかもしれないですが・・・遺伝的に対応出来る体になってる可能性もありますね。

ただ、本当に微々たる影響ですので、軟水硬水というよりも塩素が有るか無いかの方が重要ですね。

−−腐るか、腐らないか、が重要ということですね。

そうですね。そういった理由で水道水をおすすめしてますね。ただし、わざわざ飼い主の方に「水道水飲ませてますか?」とは聞きません。
あくまで聞かれたら答える、といった感じです。

−−最近、ペット水なるものが販売されていますが、そちらはいかがでしょうか?

僕はオススメしていません、止めもしないですが。ウォーターサーバーと同様の理由ですけど、塩素が入ってないので腐りやすいという理由ですね。そもそも人間が使う冷凍庫の製氷機にも『絶対に水道水を使用すること』って書かれてますよね?それが根拠だと思うんです。
いくら冷凍庫の中とはいえ、結局長く置いておくことになるので。長時間置いておく水には塩素が入っていないといけないんです。

−−なるほど、やはり塩素の入っていない水を長時間保存することはよくないんですね。
そういえば、昔飼っていた猫が器に入れた水に口を付けなくて、お風呂場とかキッチンの蛇口から滴る水を飲んでたんですよね。それも本能的に新鮮な水を求めている、ということなんですか?

そうだと思います。溜まってる水より、流れてる水を本能的に求めるんでしょうね。
と言っても根拠は無いんですけどね。(笑)動物は言葉を使って喋ってくれるわけではないので、本当のところはわからないことが多いんですよ。

1日に飲む水の適量は?

−−犬と猫は1日にどのくらい水を飲ませるべきでしょうか?

正直、飲めば飲むだけでOKです。適正量は犬の場合体重1kgあたり50ml程度、猫はその半分くらいです。
犬で100ml/kg、猫で50ml/kg以上飲むようなら病気を疑ってください。

−−猫が50ml/kgということなんですが、猫の方が少ないんですね

猫はもともと砂漠の生き物なので

−−えっ、そうなんですか?

はい。猫はそもそも飲水量が少ないので腎不全になりやすいです。
ちなみにたくさん飲んでる場合に疑ってほしい病気は、「糖尿病」「腎臓病」「ホルモン失調」です。急に増えるというよりは段々増えていくものなので「最近、水の容器が空になるの早いかも・・・」とか気づいたら病院に連れて言ってあげてください。

−−そういうときに水の量を減らす、みたいな手段は、素人判断でしないほうがいいんでしょうか?

そうですね。そもそも必要だから飲んでいますので、水を飲ませないことは病気を治す何の解決策にもなりません。夏なので喉が渇いてたくさん水を飲んでいるだけ、という可能性もありますので何日か様子を見ましょう。
例えば、ペットボトルに水を用意しておいて少なくなったらその都度器に移し替える、というような方法を取れば、どれだけ飲んでるかわかりやすくなると思います。

−−水をあまり飲まないときは何か病気の可能性はありますか?

飲まないこと自体は、そんなに病気を疑うようなことはないです。ただし、あまりにも水を飲まないと膀胱結石ができたり、おしっこが濃くなってしまったりするので放っておいて良いわけでもないです。
そう言ったときは、ご飯をふやかしたり、流れる水が出る機械を用意してあげるとそこからなら飲むようになることがあります。

−−水の温度はどうでしょうか?夏とか暑いだろうな〜って、冷たい水をあげたりするんですが、問題ありませんか?

特に気にしなくて大丈夫です。
冷たい水を飲ませてお腹を壊したり、歯が痛くて飲まない子もいますが、そういったことがなければ気にしなくても大丈夫です。

犬や猫の寿命が伸びている件について

−−近年、犬や猫の寿命が伸びていますが、これはどういった理由でしょうか?

それは、フィラリア予防薬であるイベルメクチンっていう薬が開発されたのが一つの要因だと言われています。ワクチンだとか獣医療のレベルが進歩したおかげだとも思います。最近だと、平均寿命が14,5歳くらいです。僕が新人の頃は、12,3歳くらいだったので、10年で平均寿命が2歳伸びました。

編集部注:一般社団法人ペットフード協会の調査による平均寿命は以下の通り

犬全体の平均寿命は14.36歳、猫全体の平均寿命は15.04歳でした。平成28年全国犬猫飼育実態調査 結果 – 一般社団法人ペットフード協会

−−餌が改善されたというのも聞いがことがあるのですが

それもあります。昔は人間の食事をそのままあげる人が多かったようですが、それはあまり良くないです。

−−犬や猫は水たまりの水を飲んでいると思うのですがいかがでしょう?

良くはないですね。そもそも大前提として、猫を自由に外に出すっていうのがまず良くないです。交通事故も心配だし、糞便で近隣に迷惑もかけるし、それこそタロウさんが言った通り、何食べて何飲んでるかわからないですから、体調管理ができなくなってしまいます。
飼い主さんに、「食欲どうですか?うんちどうですか?」って聞いても、「わからないんだよね〜」って言われちゃうとどうしようもないですよね。

−−いくら水に対して敏感になっても、そこらへんの死骸とか食べてたら終わりですもんね。

はい。その他にも寄生虫とか、病気の感染リスクとか、エイズとか、外の猫と喧嘩するだけで移ってしまうので、お外に出して良いことは無いですね。

−−外に出さないとストレスとか溜まらないですか?

そう心配される方もいますけど、家の中で飼うことが主流になって寿命が伸びているという事実もあるので、(自由に外出させるか、安全に長い生きさせるか)どちらを取るかですね。

ペットの健康にどれだけ気をつかうべき?

−−昔は”猫まんま”をあげてたような生活をしていたいのに、最近は「水がどう」「塩分がどう」「成分配合がどう」と、気をつかいすぎなのではないかと思うんですがどう思われますか?

う〜ん、、、そこはある程度気をつかうべきかな〜と思います。”猫まんま”などは栄養バランスが良くないですし、ただ最近では、水はミネラルウォーターだけ!ご飯は高品質で絶対にグレインフリー(穀物不使用)!となっている方もいるので、さすがにそこまで意識を高めなくても良いのではないかと思っています。

穀物にアレルギー症状が出る子もいるので、そういった子(ペット)にはグレインフリーのご飯も必要になってきますけどね。

−−藤間先生がオススメされている餌はありますか?

ちゃんとした一般総合栄養食であれば、基本的には何でも良いと思います。合う合わないもありますので。

−−高級な餌でも合わないものがあるということですか?

はい。高品質のご飯に変えた途端に下痢になっちゃった、という子も珍しくありません。ジャンキーなものでなければ別に何でも良いと思います。基本的にはドライフードをおすすめしてますね。ウェットフードは歯石が付きやすくなるし、将来病気になったときに療法食を食べさせるのですが、ウェットフードの療法食は種類が少ないんですよね。

−−カリカリのご飯をあげていた方が、いざという時療法食を食べさせやすいということですね。

はい。ウェットフードばかり食べていて、いざ病気になったときに「この子、ウェットフードしか食べないんですよ」って言われちゃうと困ってしまいます。基本はドライフードにたまにウェットフードという感じがベストですね。

–こちらの病院の受付にもグレインフリーのご飯とかありますが、どちらかと言えば、グレインフリーのものが良いのでしょうか?

う〜ん、、、(少し悩んで)
グレインフリーは最近流行り始めていることなので、正直そっちの方が良いっていう根拠はまだ無いですね。飼い主さまが求めてきたときに対応するために用意しいています。

例えばグレインフリーではなく、穀物のトウモロコシなんかは血糖値の上昇を抑えてくれる効果もあるんですよ。

おそらくネットなどでグレインフリーでなければいけないという情報が出回っているのでそのような質問をされる飼い主さまもいらっしゃいますが、グレインフリーでないといけないということはありません。

高品質、ナチュラルにこだわるあまりペットフードの栄養基準に準じていないものもありますしね。必ずしもその基準に沿うべきかどうかという話もありますが、ある程度の添加物も栄養基準を満たすためには必要なものもありますので、当院ではその基準に沿ったナチュラルフードをオススメしています。

−−ネットでは嘘か本当かわからない情報が多いですからね、、、

フィラリア予防やワクチンで確実に寿命が伸びてるのに、「ワクチンは毒だ!」とか「フィラリア予防はしなくて良い!」。狂犬病予防も法律で決まってるのに、「打つべきじゃない!」みたいなネット情報もあるようで、飼い主さまもそういった情報に惑わされてしまう事があると思うのでやめてほしいですね。

−−素晴らしいですね!笑

神経質に健康ばかりに意識がいっちゃって、自分でネットで情報を調べて、ペットを飼うことがナーバスになっちゃってる、なんて方を多く見かけます。
でも本来ペットとの暮らしって、楽しむものだったり、癒されたりするものですよね?
「難しいことは病院に任せて、楽しいことだけ考えましょうよ!」っていうのがコンセプトなんです。

病院の今後の展望は

−−藤間先生の最終的なビジョンはありますでしょうか?

実は今、「つむぎ」という動物愛護団体を支援する取り組みも行なっているのですが、最終的にはその団体の解散がベストですね。

−−え!?解散がベストなんですか!?

はい。運営できなくなって解散ではなくて、必要がなくなって解散したいです。殺処分される動物がいなくなったときってことですね。

−−なるほど、自分たちの活動の場が減るのは寂しいですが、それよりも殺処分動物を減らしたいということですね。
病院として目指している目標はありますか?

この辺一帯を、バンブーペットリゾートにしたいという想いがあります。
トリミングの施設を大きくしたり、トレーニング施設だったりドッグランがあったり、そういったペットの総合施設ができたらいいなぁと。
病院を大きくするよりは複合的なペット用品とかペット服とか、アウトドアなファッションが好きなのでコラボとか妄想してます。

−−素晴らしい目標ですね!是非形にしていただいて、僕の実家の犬も先生に見て頂ければと思います(笑)

任せてください(笑)

−−本日は色々とお話聞かせいただいてありがとうございました!

ありがとうございました!

Bambooのスタッフの皆さんと
今回ご協力いただいたバンブーペットクリニックさん
店舗情報
〒152-0001
東京都目黒区中央町2-22-10
電話番号 03-6452-2182

編集後記

Bambooの藤間先生にお話を伺ったところ、やはりペットに飲ませる水にミネラルウォーターを使う必要性がなく、むしろ水道水の方が塩素が入っていて腐りにくくて良いということがわかりました。

ネット上には、ウォーターサーバーや水を買わせようとするサービス・サイトが多いですが、そこまで神経質になる必要はなさそうです!

不確かな情報で不安を煽るサイトを信じるのはやめましょう!!

む、、、
ペットには必要ないって言ってたのに、受付にウォーターサーバーが!!!

病院の受付にはウォーターサーバーが

−−この水は、、、

人間用です!(笑)

やっぱり人が飲むなら塩素が入ってない水のが良くない??

人間用の⇒ウォーターサーバーはこちらから

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